「岡山福祉ネイルガイド」制作事例|構成設計・ライティング・編集ディレクションを担当

株式会社Tipress様のご依頼で、岡山県内で活動する福祉ネイリストの皆さまの取り組みをまとめた冊子「岡山福祉ネイルガイド」の制作を担当させていただきました。

今回のプロジェクトは、クラウドファンディングをきっかけにスタートした企画です。

福祉ネイルという活動をより多くの方に知っていただくこと、そして地域との新たなつながりを生み出すことを目的として制作されました。

私は、

  • 全体構成設計
  • ライティング
  • 情報整理
  • 取材内容の編集
  • 制作進行ディレクション

を担当し、外部のデザイナー・ライター・校正の方ともチームで制作に取り組みました。

制作の背景や意識したことをご紹介します。


ご相談いただいた内容

福祉ネイルの現場では、多くの笑顔や感動が生まれています。

一方で、その活動は人づてに語られることが多く、福祉ネイルの活動を紹介する際、施設や企業へのご案内、イベントでの配布など、手渡しできる資料があることで伝わりやすくなる場面があるとのことでした。

また、福祉ネイルの活動や想い、現場で生まれている変化を、一冊にまとめて伝えたいというご要望もありました。

そこで今回は、活動紹介だけでなく、「福祉ネイルとは何か」「なぜ必要とされているのか」まで伝わる冊子となるよう、構成設計やライティングを行いました。

ご依頼主の株式会社Tipress 代表取締役 内田侑紀さんと

今回意識したこと

制作で最も意識したのは、活動の説明と価値の可視化を両立させることです。

福祉ネイルは単なる美容サービスではありません。

爪先に色を添えることを通して、

  • 人とのコミュニケーションを生む
  • 自分らしさを思い出す
  • 前向きな気持ちを取り戻す

そんな時間を届ける活動です。

制作にあたって意識したのは、福祉ネイルの説明から始めないことでした。

まずは利用者さまのエピソードを通して、福祉ネイルが人生にもたらす変化や価値を感じていただく。

その上で福祉ネイルの概要やサービス内容を伝え、実際の体験レポートへとつなげています。

さらに活動実績や福祉ネイリストの紹介を掲載することで、活動の広がりや信頼性が伝わる構成としました。

単に情報を並べるのではなく、読み進める中で福祉ネイルへの理解と共感が深まる流れを意識しています。


制作した冊子について

掲載内容

ページ内容
P2-3福祉ネイルが生み出した3つのストーリー
P4-5福祉ネイルとは・導入の流れ
P6-7福祉ネイル体験レポート
P8-9活動報告・メディア掲載実績
P10-11新拠点紹介・地域パートナー募集
P12-20福祉ネイリスト紹介
P21-25協賛企業紹介
P26-27発行者メッセージ・奥付

などを掲載しています。

制作上の工夫

<紙の選定>

今回の冊子は、実際に施設やイベントなどの現場で活用されることを想定して制作しました。

そのため用紙は、ある程度の厚みがあり、汚れや傷がつきにくい光沢紙を選定しています。

手渡しや持ち運びが多い冊子だからこそ、長く活用できる仕様を意識しました。

<制作体制>

また、福祉ネイリスト紹介ページや協賛企業紹介ページについては、掲載フォーマットのみこちらで設計し、原稿や写真はクライアント様にご準備いただいています。

掲載人数・掲載社数が多かったため、すべてを取材・ライティングするのではなく、役割を分担することで制作費を抑えながら、必要な情報量をしっかり確保できる形を採用しました。

制作にはCanvaを活用し、クライアント様側でも内容の確認や更新がしやすい環境を整えています。

「どこをこちらで担当し、どこをお客様にお願いするか」を整理することで、限られた予算の中でも実現しやすい冊子制作を目指しました。

表紙や全体のデザインフォーマットを外部デザイナーのいとさんにご協力いただきました。

また、福祉ネイル体験レポートをフォトライターの高石真梨子さんにご協力いただきました。

フォトライターの高石真梨子さんと

制作を通して感じたこと

今回の冊子制作を通して改めて感じたのは、「手渡しできる媒体」の強さです。

今はSNSやホームページで多くの情報を届けられる時代ですが、実際の現場では「まず知ってもらうこと」が必要な場面も少なくありません。

施設への訪問、イベントでの配布、企業へのご案内。

そんな時、一冊の冊子があることで活動の全体像や想いをまとめて伝えることができます。

また、冊子は読む人のペースで読み進めてもらえるという特徴もあります。

今回の福祉ネイルガイドも、まずストーリーで価値を感じていただき、その後に活動内容や実績を知っていただけるよう構成しました。

デジタルの発信が主流になった今だからこそ、紙媒体だから伝わることもある。

そんなことを改めて感じたプロジェクトでした。


さいごに

冊子やホームページ、チラシなどの広報物は、「作ること」が目的ではありません。

本当に大切なのは、活動の価値を整理し、必要な人に伝わる形にすることです。

今回も関係者の皆さまと対話を重ねながら、福祉ネイルの魅力や想いを言葉にするお手伝いをさせていただきました。

冊子制作や構成設計、ライティング、広報支援などのご相談を随時受け付けております。

お気軽にお問い合わせください。

ええがLabo / 小林美希